多汗症とは、「多く汗をかく症状」と思われていますが、実はそれほど単純な症状ではありません。どのような症状を多汗症と呼び、どのような場所に発生するのでしょうか。
汗は体温調節には無くてはならない、人間にとって不可欠な機能ですし、気温が上がったり運動をすれば当然汗も多くかきます。それは必ずしも「多汗症」というような病的な状態ではありません。
多汗症は、大きく全身性多汗症と局所性多汗症に分けられます。そのうちの多くが局所性多汗症で、症状が出やすい場所は、手のひら・足の裏・わきの下・顔(額)・頭・わきの下などが大部分です。特定の部分にのみ汗が出やすくなる症状を局所性多汗症と呼びます。
全身性多汗症は何らかの原因で、手のひらや足の裏だけでなく、普段はあまり汗をかかない胸・腹・お尻・太ももなどの全身に汗が出やすくなる症状をいいます。多くの場合、ひとことで多汗症といえば局所性多汗症のことを指します。
しかしそれが体温調節のための汗なのか、病的な汗なのかを見分けるのは難しい問題です。どこで正常な状態と病的な状態の線を引くかが難しいのです。まずは汗がどのようなときに分泌されて、どこから分泌される汗が多汗症の原因となっているのかある程度の知識を持つことが、多汗症の症状を予防・対策するには大切だといえます。
